もくもく読書会『日記帳』

こんばんは、佐倉愛斗です。
個人的に開催していた勉強的読書会「もくもく読書会」をオープンにしてやりたい人は便乗しちゃってええんでね?という企画にしてみました。
参加資格は特になく、読みたい人が読んで語りたいだけ語るゆるーい企画です。
誰も参加しなくても僕だけはやります。ゆるーくね。
毎週木曜にしていたので「もくもく」です。

というわけで昨日のもくもく読書会の記事を改めて書きます。
DIARYにちょっと書いたけど、真面目にね。

今週はこちら。

あらすじ

亡くなった弟が残した日記帳にとある女性との葉書のやり取りの記録があった。弟は恋を知らずに死んだのか。否、恋が叶うことなく死んだのだった。後に兄の許婚となる人との恋が。

語句

初七日(しょなのか)
亡くなった日から7日目の法要

煩悶(はんもん)
悩み苦しむこと

はぐる
(紙などを)めくる

叫声(きょうせい)
さけびごえ

絶筆(ぜっぴつ)
生涯の最後に書いた筆跡や作品

他聞をはばかる(たぶん―)
他人に聞かれては困る
≒外聞をはばかる

遺愛(いあい)
死んだ人が生前愛したもの

手文庫(てぶんこ)
手紙や書類を入れる小箱

高蒔絵(たかまきえ)
漆の上に金属を撒きつける工芸品

心やり(こころやり)
うさばらし、気持ちを晴らすこと

亡弟(ぼうてい)
亡くなった弟

はにかみ屋
ちょっとしたことではにかむ人

日子(にっし)
日数

符合(ふごう)
かみあう、一致する

いい知れぬ
言葉にできない

うら若い
とても若い、若々しい

大宮人(おおみやびと)
(平安貴族などの)宮中に使える人

言い回し

家中は涙にしめって
弟が亡くなった悲しみを表す。
家がしめるほど涙を流していると誇張している。

鳩のような臆病らしい目
鳩=平和の象徴
争いを好まないという意味を含むだろうか?
争いを恋だと仮定すると恋を知らないという表現につながる。

はなやかな女の名前
可愛らしい、とてもよい女性ということか。
日記の中にはないはなやかさ、色恋の要素を見つけたともいえる。

私もよく知っている
物語のラストで明かされる「弟の文通の相手が兄(主人公)の許嫁」ということを示唆する。

安心とも失望ともつかぬ感じで
葉書のやり取りのことが隠されていないので大きな意味はないと信じたい&自分の許嫁との恋ではないと思いたい。

恋人から送られたものでなくて、たれがこんな大事そうに手文庫の底へひそめてなぞ置きましょう
〜いや、置かない。と続く反語表現。
つまり恋人からの手紙だと断定している。

その事の実否は私自身の身の上にもある大きな関係を持っていた
いよいよ真相に近づく。

ではありますまいか
〜ではないでしょうか。の古い言い方。

弟の死ぬ二ヶ月ばかり前に取り決められた、私と雪枝さんとの、とり返しのつかぬ婚約のことを考えながら。
弟の恋の相手(雪枝)が兄(主人公)の婚約者だと明かされる。
弟が亡くなったのは10月以降で、葉書のやり取りをしていたのが3月から5月。つまり弟が失恋してから兄は婚約している。
雪枝も弟に思いを寄せていたのに「切手を斜めに貼る」という恋のメッセージが伝わらず失恋している。
つまり、雪枝は婚約しているのに恋文を送るような人ではない。
が、兄にとっては衝撃的だったのだろう。

とても細かく細かく読みましたが、他の方がどのように読むのかも知りたいです。
ゆるーくご参加をお待ちしております!

来週の木曜、27日は岡本かの子『鮨』です。
よろしくお願いします。
もくもく読書会の様子をミラティブにて配信します。
6/26の昼過ぎからサークルメンバーのエコーさんと一緒です。
是非ご覧ください!

渇き

小説家・佐倉愛斗のオフィシャルサイト

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